ページ速度への影響軽減と非同期読み込み設定

ページ速度への影響軽減には、主に以下の方法が効果的です。

1. 非同期読み込み（AsyncやDefer）の活用

   • JavaScriptやCSSファイルを非同期で読み込むことで、他のリソースの読み込みをブロックせずに済み、ページの初期表示速度が大幅に改善されます。
   • async属性はスクリプトが読み込まれた瞬間に実行され、主に依存関係のないスクリプトに適しています。
   • defer属性はHTMLの解析完了後にスクリプトを実行し、スクリプト間に依存関係がある場合に適しています。

   <script src="example.js" async></script>
   <script src="example.js" defer></script>
   

   これにより、必要なリソースを優先的に読み込み、ページ全体の読み込み完了までの待ち時間を短縮できます。

2. 画像の非同期デコードと遅延読み込み

   • 画像に対してdecoding="async"を設定すると、画像の読み込みが他のコンテンツの読み込みを妨げずに行われます。
   • loading="lazy"を設定すると、画面に表示される直前まで画像の読み込みを遅延させ、ファーストビューの表示速度を向上させます。
   • これらはSEOにも寄与し、WordPressではバージョン5.5以降でloading="lazy"、6.1以降でdecoding="async"が標準対応されています。

3. コードのミニファイ（圧縮）

   • JavaScriptやCSSの空行や改行、不要なスペースを削除するミニファイを行うことで、ファイルサイズを削減し読み込み時間を短縮します。
   • GulpやWebpackなどのビルドツールを使うと自動化が可能です。
   • ミニファイ後のコードは読みづらくなるため、元のコードはバックアップやバージョン管理で管理することが推奨されます。

4. Webフォントの非同期読み込み

   • Webフォントはページ表示を遅くする要因の一つなので、サブセット化（必要な文字だけを抽出）や非同期読み込みを行うことで速度改善が可能です。
   • 例えば、onload="this.media='all'"を使い、フォントの読み込みを遅延させる方法があります。

これらの設定を組み合わせることで、ページの表示速度を効果的に改善し、ユーザー体験の向上やSEO効果も期待できます。