CLS（Cumulative Layout Shift）のスコア計算方法は、ページ内で発生する各レイアウトシフト（視覚的な要素の位置ずれ）について、「影響率（影響を受けた表示領域の割合）」と「距離の割合（実際にずれた距離の割合）」を掛け合わせた値の合計で算出されます。具体的には、
[ \text{CLSスコア} = \sum (\text{影響率} \times \text{距離の割合}) ]
- 影響率は、ずれによって影響を受けた表示領域（ビューポート）全体の割合（例：0.5は50%の領域が影響を受けたことを意味）
- 距離の割合は、要素が移動した距離を表示領域の最大寸法（高さまたは幅）で割った値（例：0.15は15%の距離移動）
この計算をページ内で発生したすべてのレイアウトシフトに対して行い、その合計が最終的なCLSスコアとなります。
CLSスコアの評価基準（0〜1のスコアの意味）は以下の通りです。
| 評価 | CLSスコアの範囲 | 意味 |
|---|---|---|
| 良好（Good） | 0.1以下 | ユーザーにとって視覚的に安定している状態。推奨される基準。 |
| 要改善（Needs Improvement） | 0.1超〜0.25以下 | 視覚的なずれがやや目立ち、改善が望ましい状態。 |
| 不良（Poor） | 0.25超 | 大きな視覚的ずれがあり、ユーザー体験に悪影響を与える状態。 |
Googleは、ユーザー体験を向上させるためにCLSスコアを0.1以下に抑えることを推奨しています。
まとめると、CLSスコアは「どれだけの面積がどれだけの距離だけずれたか」を数値化したもので、0に近いほど視覚的に安定したページであることを示します。0.1以下が良好な基準であり、それを超えるとユーザー体験の質が低下する可能性があります。
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