Midjourneyの商用利用と著作権に関する基礎知識

Midjourneyの画像は、有料プランに加入していれば基本的に商用利用が可能で、生成した画像の著作権は原則としてユーザー（画像を生成した本人）にあります。ただし、年間収益が100万ドル（約1億5,000万円）を超える企業の場合は、ProプランまたはMegaプランへの加入が必要です。

商用利用の基本ルールと条件

• 有料プラン加入が必須
  無料プランでは商用利用できず、いずれかの有料プラン（Basic、Standard、Pro、Mega）に加入する必要があります。個人利用や小規模事業者はBasicやStandardプランで十分です。

• 収益規模によるプラン制限
  年間収益が100万ドル以上の企業は、ProプランかMegaプランに加入しなければなりません。これにより、大規模な商用利用に対応したライセンスが付与されます。

• 契約終了後も利用可能
  プランを解約しても、契約期間中に生成した画像は引き続き商用利用可能です。

• 他者の画像の使用禁止
  他者が生成した画像のアップスケール（拡大）などは許可が必要で、無断使用は著作権侵害となるため注意が必要です。

著作権の扱い

• 生成画像の著作権はユーザーに帰属
  Midjourneyの利用規約によると、生成した画像の著作権は「可能な限り」ユーザーに帰属します。つまり、ユーザーは自分で生成した画像の所有権を持ち、商用利用も認められています。

• Midjourney側のライセンス権限
  ユーザーはMidjourneyに対して、生成画像や入力したプロンプトを無償で利用できる非独占的なライセンスを付与しています。これによりMidjourneyはサービス改善などに画像を利用可能です。

• AI生成物の著作権法上の議論
  法律上、AI生成画像は「著作権が認められない」という見解もあり、完全な著作権保護がない可能性があります。人間の創作性が認められるかどうかが鍵で、今後の法整備や判例に注目が必要です。

• 著作権侵害リスク
  生成画像に既存の著作物が含まれている場合、著作権侵害のリスクがあります。特に版権キャラクターなどの利用は注意が必要です。

商用利用時の注意点

• コミュニティガイドライン遵守
  Midjourneyのコミュニティガイドラインに反しないことが前提です。

• クレジット表記
  法的義務は明確ではないものの、トラブル回避のために「Midjourney」とのクレジット表記を推奨するケースがあります。

• プロンプトや編集の工夫
  人間の関与を高める（プロンプトの工夫や手作業での編集）ことで、著作権上のリスクを減らすことができます。

まとめ

以上の点を踏まえ、Midjourneyの商用利用は有料プラン加入を前提に、著作権や利用規約を遵守すれば可能です。特に収益規模や他者の著作物の利用には注意が必要で、今後の法的動向にも注視が求められます。