RAID 10の耐障害性はRAID 01より優れており、両者の主な違いはミラーリングとストライピングの順序にあります。
RAID 10（1+0）は、まずディスクをペアごとにミラーリング（RAID 1）し、その後ミラーリングされたペア間でストライピング（RAID 0）を行います。これにより、各ミラーリングペア内で1台の故障は許容され、複数のグループにまたがって最大2台までの故障に耐えられる場合もあります。高速な読み書き性能と高い耐障害性を両立しているため、重要なデータベースなどでよく使われます。
一方、RAID 01（0+1）は、まず複数のディスクにストライピングを行い、そのストライプセット全体をミラーリングします。これにより、ストライプセットの中の1台が故障すると、そのセット全体が機能しなくなり、耐障害性が低くなります。結果としてRAID 10に比べて故障時のリスクが高く、一般的にはほとんど使われません。
| 項目 | RAID 10 (1+0) | RAID 01 (0+1) |
|---|---|---|
| 構成順序 | ミラーリング → ストライピング | ストライピング → ミラーリング |
| 耐障害性 | 高い（グループ単位で1台故障許容） | 低い（1台故障でストライプセット全滅） |
| パフォーマンス | 高速 | 高速 |
| 使用頻度 | 一般的に推奨・広く使用される | あまり使われない |
まとめると、RAID 10は耐障害性に優れ、速度も速いため実用的で推奨される構成であり、RAID 01は耐障害性の面で劣るためほとんど使われません。
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