カスタムディメンション・指標設定による高度解析

カスタムディメンション・カスタム指標の設定による高度解析とは、Googleアナリティクス4（GA4）などの解析ツールで、標準のデータ項目に加えて独自の分析軸（ディメンション）や数値指標（指標）を設定し、より詳細かつ具体的なデータ分析を行う手法です。

カスタムディメンション・カスタム指標の概要

• カスタムディメンション
  標準のディメンション（例：ページURL、ユーザー属性）に加え、独自に定義した属性を分析軸として追加できます。
  例：ユーザーの会員ステータス（無料会員・有料会員）、キャンペーンIDなど。

• カスタム指標
  標準の指標（例：ページビュー数、セッション数）に加え、独自の数値データを収集・分析できます。
  例：特定ボタンのクリック数、イベント発生回数、直帰率や平均セッション時間の細かい数値設定など。

高度解析における活用メリット

• 詳細なユーザー行動の把握
  標準では取得できない独自のユーザー属性や行動を分析軸にできるため、ターゲットセグメントの深掘りが可能。

• イベントやキャンペーン効果の精緻な測定
  特定イベントの発生数やキャンペーンIDごとの成果を数値で追跡できる。

• カスタムレポート作成の自由度向上
  複数のカスタムディメンション・指標を組み合わせて、ビジネスに最適化された分析レポートを作成できる。

設定方法のポイント（GA4の場合）

1. 権限の確認
   編集者権限が必要。

2. GA4管理画面での設定
   「カスタム定義を管理」からカスタムディメンション・カスタム指標を作成。
   イベントパラメーター名や名称を入力して保存する。

3. Google Tag Manager（GTM）を活用した実装

   • GTMで「Google Analytics: GA4イベント」タグを作成。
   • イベントパラメータにカスタムディメンション・指標のパラメータ名と値を設定。
   • 発火トリガー（例：ページビュー、クリックイベント）を設定。
   • テスト後、タグを公開する。

まとめ

カスタムディメンション・指標の設定により、標準のアクセス解析を超えたビジネスに即した高度なデータ分析が可能となります。これにより、ユーザーの詳細な属性や行動を把握し、マーケティング施策の効果検証や改善に役立てることができます。