JP Ranking - オンライン知識ベース - 2025-09-04

RAID 5の仕組みとメリット・デメリット

RAID 5の仕組みは、最低3台のハードディスクにデータをブロック単位で分散(ストライピング)して保存し、さらにデータ復元用のパリティ情報も複数のディスクに分散して保存する方式です。このパリティは誤り訂正符号として機能し、1台のディスクが故障しても他のディスクのデータとパリティから元のデータを再構築できます。

メリットは以下の通りです。

  • データの耐障害性が高く、1台のディスク障害に耐えられる。
  • 複数ディスクから同時に読み込みができるため、読み込み速度が高速化する。
  • ストレージの使用効率が良く、容量の無駄が少ない(例えば、3台構成なら1台分の容量がパリティに使われる)。

デメリットは以下の点です。

  • パリティ計算と分散保存のため、書き込み速度がRAID0やRAID1に比べて遅くなることがある。
  • 2台以上のディスクが同時に故障するとデータ復旧が困難または不可能。
  • 障害発生時のデータ復旧に時間がかかる場合がある。

まとめると、RAID 5は「耐障害性とストレージ効率、読み込み速度のバランスが良い」構成であり、サーバーなどで広く利用されていますが、書き込み性能や複数障害への弱さに注意が必要です。

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