Core Web Vitalsの中でのCLS（Cumulative Layout Shift）は、ページの読み込みや表示中に発生する「予期しないレイアウトのズレ（レイアウトシフト）」を測定する指標で、ユーザー体験の安定性を評価します。具体的には、画面上の要素が突然動くことでユーザーが誤操作をしたり、閲覧の妨げになることを防ぐ役割を持っています。
CLSは、ページのライフサイクル全体で発生したレイアウトシフトの最大の「バースト（連続したシフトの合計スコア）」を計測し、良好なユーザー体験のためには0.1未満に抑えることが推奨されています。
他のCore Web Vitals指標との連携では、以下のような役割分担と相互補完があります。
| 指標名 | 役割 | CLSとの連携ポイント |
|---|---|---|
| LCP（Largest Contentful Paint） | ページの主要コンテンツが表示されるまでの速度を測定 | LCPが速くても、CLSが高いと表示が安定せずユーザー体験が悪化するため、両方の改善が必要 |
| FID（First Input Delay） | ユーザーが初めて操作可能になるまでの応答速度を測定 | 操作可能でもレイアウトが不安定だと誤操作のリスクがあるため、FIDとCLSの両方を最適化することで快適な操作性を実現 |
つまり、CLSはページの視覚的安定性を担い、LCPやFIDが示す速度や応答性と組み合わせて、総合的なユーザー体験の質を高める重要な指標です。
CLSの改善は、広告や画像の遅延読み込み、フォントの読み込み、動的コンテンツの配置などの調整を通じて行われ、これにより誤クリックの防止や直帰率の低減、SEO評価の向上につながります。
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