RAID運用で注意すべきリカバリー時間と障害対応のポイントは以下の通りです。
リカバリー時間（再構築時間）について
RAIDの再構築（リビルド）は、故障したHDDを交換後にRAIDコントローラーが冗長データを繋ぎ合わせる処理を行うため、非常に時間がかかります。この間はシステムの負荷が高くなり、パフォーマンスが低下します。また、再構築中に他のディスクが故障するリスクも高まるため、慎重な監視が必要です。
障害対応の注意点
- 障害を感じたら、まずは通電を控えることが重要です。通電し続けると障害が悪化し、データ損失のリスクが高まります。
- 故障したHDDは速やかに交換し、再構築を行いますが、再構築中はアクセスを控え、システム負荷を軽減させることが推奨されます。
- RAID構成のディスクは同一環境で使用されていることが多く、複数台が同時期に故障する可能性があるため、再構築中のトラブルに特に注意が必要です。
- 複数台のディスクが故障した場合は自己判断で復旧作業を行わず、専門業者に依頼することが安全です。
- 電源のON/OFFや再起動、HDDの単体通電、RAIDコントローラの交換、安易なデータ復旧ソフトの使用は避けるべきです。
運用管理のポイント
- 障害監視や環境（電源、温度など）の管理を徹底し、異常を早期に検知することが重要です。
- 障害発生時には速やかにバックアップを取得し、データ保護を最優先に行うことが推奨されます。
これらを踏まえ、RAIDのリカバリー時間は長くなることを想定し、障害対応は慎重かつ計画的に行うことが重要です。特に再構築中の負荷やリスクを考慮し、必要に応じて専門業者の支援を受けることが望ましいです。
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