CLS（累積レイアウトシフト）とは、Webページの表示中に発生する予期せぬレイアウトのズレ（レイアウトシフト）を数値化した指標です。ユーザーがページを閲覧する際に、画面上の要素が突然動いたりズレたりするとユーザー体験が悪化するため、これを測定し改善することが重要とされています。
CLSは「Cumulative Layout Shift」の略で、ページのライフサイクル全体で発生したレイアウトシフトのスコアを合計したものです。スコアは、ズレた要素の画面に対する影響範囲（影響率）と移動距離の割合（移動距離率）を掛け合わせて計算されます。例えば、画面の75%に影響を与えた要素が画面の25%分移動した場合、CLSスコアは0.75×0.25＝0.1875となります。
この指標はGoogleのCore Web Vitalsの一つであり、SEO（検索エンジン最適化）におけるランキング要素の一つでもあります。つまり、CLSを低く保つことはユーザーエクスペリエンスの向上だけでなく、検索順位の向上にもつながります。
また、CLSの計測では「セッションウィンドウ」という考え方が使われ、連続して発生するレイアウトシフトを一定時間内でグループ化して評価します。これにより、ページ読み込み中の複数のズレをまとめて評価し、より実際のユーザー体験に即したスコアが算出されます。
まとめると、CLSはWebページの視覚的安定性を示す重要な指標であり、ユーザーの閲覧体験を損なわないために最適化が求められています。
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